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繁盛する店のコツ

飲食店業界では、ただ美味しいというだけでは5年先、10年先、生き残るのは難しいと言われています。ではどこで繁盛する店としない店の差ができるのか?まずは、自分の店のことを客観的に見て知る必要があります。

繁盛する店は、時代に乗っている店


ファッションや音楽など、世の中には様々な流行があります。飲食店業界にももちろん流行があります。洋食ブーム、和食ブーム、カフェブームなどと多くの流行が 今まででもありました。「うちの店は和食の店だから洋食ブームと言われても困るよ」 などと言い訳をしてしまった店こそが時代に取り残され 工夫もしないまま、閉店を余儀なくされていった店なのです。 ではどうすればよかったのでしょうか? インテリアなどによく使われる言葉に「和モダン」という言葉があります。
和モダンとは、古き良き日本の文化伝統と欧米のスタイルを融合させたインテリアなどのことを意味しています。住宅用語とも言われていますが これは、飲食店にも使える言葉ではないでしょうか? もちろん、基本の味や内装を変える必要はないのです。 少しプラスアルファするだけでブーム、流行、時代に乗って行く店となり その宣伝効果で飽きない営業ができるようになるのです。

繁盛する店は、「ナンバーワン」がある


店のナンバーワンといえば、どのようなものを想像しますか?メニュー、接客、店員、内装などいろいろある中で、 自分の店のナンバーワンを持っている店はそれ目当てのお客様を常に確保できます。 近くに競合店があった場合には、このナンバーワンを宣伝するだけで 大変差がついてくるのです。自分の店のナンバーワンは難しく考えることはありません。「大盛りナンバーワン」や、「辛さナンバーワン」「安さナンバーワン」など、お客様にわかりやすく、宣伝していただけるようなナンバーワンがあるだけで、話題になります。自分の店にあった、自分の店の「一番」を持ってください。そしてそれを存分に宣伝していってください。

繁盛する店は、育成が上手である


店の雰囲気というのは、働いているスタッフ全員で作るものです。どれだけ外装や内装などが良くても、店員が嫌そうに働いていたり 笑顔ひとつない店では、お客様はくつろげません。 ではどうやったらスタッフが笑顔で働けるようになるのか? じつはとてもシンプルなことなのです。収益の10%を社員教育、すなわち働く人達に還元するのです。 これを徹底するとしないでは大違いです。同じモチベーションを保ちながら働くというのはとても難しいことです。では、どのように還元していくのが効果的なのか。臨時ボーナス、売上達成ボーナス、ユニークなものだと誕生日ボーナスや暑中見舞いボーナスなど、わくわくするような企画をするのが毎日働く人たちにとっては重要なことなのです。また、社員育成においては個人面談を定期的に行い問題を一緒にクリアにしていく方法や、個々の夢を一緒に達成していくなど、スタッフと一緒に育つという心持ちで接していくことが大切です。

繁盛する店は、地域を大切にしている


自分の店がある地域に馴染んでいくには何年もかかりますが最初にリサーチしておく必要があります。例えば、1年を通してどのようなイベントがあるか、地域の町内会があるかどうかなど、本当に大切なことなのです。例に出してみれば、町内会の盆踊り大会などでは寄付をしている店がたくさんあります。やはりそういう店には地元の方がたくさん来ます。回覧板ひとつとってみても、商店や飲食店の名前が軒を連ねています。地域での宣伝効果というのは、その地元で自慢できる店となるので地元の人が目印にしたり、話題にのぼることは間違いありません。日本という国の文化は、昔から近所助け合いや町内会などが必ず必要となってきます。現代においてそういう文化が消えつつありますが大切にしていると必ずといっていいほど成功するのは間違いありません。