厨房機器

ホシザキ業務用フライヤーの選び方

飲食店では唐揚げや、とんかつ、天ぷら、ポテトフライなど様々な揚げ物を調理することが多いかと思います。その様な揚げ物の調理をする際に大活躍するのが【業務用フライヤー】になります。今回は業務用フライヤーの選び方、現在販売されているホシザキ製フライヤーのご紹介をいたします。

業務用フライヤーとは

揚げ物をおこなう際に使用する熱機器の一つで、①電気を使用する電気フライヤーと②ガスを使用するガスフライヤーの2種類があります。また形状で分けると、どこにでも設置可能な卓上型と、一度にたくさんの揚げ物が出来る据え置き型(スタンド形)の2種類があります。それぞれの特徴や違いを理解しておかないと、自分のお店には合わなかったと使用してから感じてしまうこともありますので、しっかりと確認しておきましょう。

電気フライヤーの特徴

電気フライヤーは安全性が高く、簡単に使用しやすい設計になっていることが最大の特徴です。加熱防止装置を搭載しているので、油温が上昇した場合にも自動的に回路が遮断されるので安心です。また電気での加熱では排熱がほぼないため室内の温度も上がらず、厨房内が暑くなることもありませんし、カウンター近くに設置しても客席への影響もありません。ちなみに電気フライヤーには、主に単相100Vのタイプと三相200Vの2種類があります。単相100Vタイプは家庭用電源を使用できるため、初期コストも安くて維持費も比較的安くすみます。三相200Vタイプは専用の電源設備が必要になりますが、ガスフライヤーと大差のない火力が維持出来るため、たくさん揚げ物をするが電気フライヤーを選びたい方にはおすすめです。

ガスフライヤーの特徴

ガスフライヤーは火力が強く安定性があるので、たくさん揚げ物を取り扱う業種におすすめです。また電気フライヤーに比べて初期コストを抑えることが出来る点も魅力の一つになります。ただし設置場所が限られたり、都市ガスあるいはプロパンガス対応なのかの確認も必要になりますので注意してください。また各メーカーにもよりますが、電気よりも安全面では劣る部分もありますので、揚げ物調理に慣れていないと扱いにくいといった場合もあります。

業務用フライヤーの形状

①卓上型フライヤー
コンパクトでどこにでも設置出来るため、既存店に後から設置する場合にも簡単に取り入れられるタイプになります。しかし比較的容量が少ないタイプが多いので、揚げ物をたくさん扱うような業種にはあまり向いていません。

②据置型フライヤー(スタンド形)
名前の通り据置タイプのフライヤーのため設置スペースが必要になりますが、容量が大きいのでたくさん揚げ物を取り扱う業種に適しています。また油交換をフライヤー下のタンクを用いてコックをひねるだけで簡単におこなえるものなどがあるので、重たい油を持ち運ぶ負担が少なくてすみます。

業務用フライヤーの選び方

業務用フライヤーを選ぶ際には①どのくらいの量、調理するのか②使用する熱源のタイプ③設置スペースについて確認して決めていきましょう。

  1. どのくらいの量、調理するのか確認しよう
    購入するにあたってフライヤーのサイズ選びは重要です。初期コストだけをみてフライヤーを選んでしまうと、一度にたくさん調理出来ないため食事提供に時間がかかったり、その間ずっとフライヤーに人員を割くことになったりと作業効率が下がってしまう場合もあります。そのため自分のお店ではどのくらいの量を調理するのか確認をして、適したフライヤーを選択しましょう。メニューに少ししか揚げ物がないのであれば卓上形や単相100V仕様の電気フライヤーでも十分かと思います。反対にたくさん揚げ物のメニューがある場合や、揚げ物がメインの飲食店であれば出来れば据置型のタイプを選ぶと安心ですよ。
  2. 使用する熱源を確認しよう
    先ほどもお伝えしたように業務用フライヤーには電気とガス2種類の熱源があります。お店の設備状況によってはガスの設備が足りない、電気でも三相200Vの電源はないといった状況もあるかと思います。また設置予定の場所に熱源が対応できるかといった問題も購入してから確認では遅いので、厨房内の状況を確認した上でも熱源は選んでくださいね。ちなみに火力でみると通常は「ガス>電気」とガスが優勢ですので、揚げ物を多く取り扱う場合にはガス仕様が無難です。電気仕様でも三相200V電源のフライヤーはガスに負けない火力がありますので、初期コストはかかりますが誰にでも扱いやすく、安全性も高いため厨房にアルバイトの方が多い飲食店などでは人気が高いですよ。
  3. 設置スペース
    飲食店の厨房には様々な厨房機器や厨房用品がたくさん置いてあります。そのため設置予定の場所に上手く置くことが出来なかった、設置してからこの場所では作業がしにくいとわかったといったお話も伺います。設置スペースを決めたら、その場所に確実に設置が出来るのかサイズの確認や、実際に調理を行う際に他のスタッフの作業の邪魔にならないか、といったことを確認しておきましょう。

いかかでしょうか。
フライヤーにもいくつかの種類もあり、業種や厨房環境によって必要な機能が変わってきますので、購入前に必ず①どのくらいの量、調理するのか②使用する熱源のタイプ③設置スペースについて確認しましょう。

ホシザキフライヤーのご紹介

製氷機や業務用冷蔵庫で有名なホシザキでは、電気・ガスともにフライヤーの販売もしています。

シザキ電気フライヤー

ホシザキの電気フライヤーは直接加熱方式を使用しており、ヒーターが直接油を加熱するため温度上昇がスピーディです。そのため冷たいタネを入れても素早くカラッと美味しく仕上がります。また2段階ストッパーを採用しているため、安全度が高く、揚げ物調理に慣れていないアルバイトやパートの方にも扱いやす仕になっています。電気フライヤーには①卓上形カセット式②卓上形オートリフト式③卓上形ヒータースイングアップ式④スタンド形ヒータースイングアップ式と種類が豊富です。

卓上形カセット式

小規模飲食店、揚げ物の取り扱いが少ない飲食店

天ぷら用卓上形フライヤーと販売されているFL-3TBは非常にコンパクトであり、家庭用電源と同じ単相100V仕様なのでどこにでも設置可能です。FL-8TBは同じく卓上形カセット式ですが、油量が5~9ℓまで使用できるためコンパクトでありながら、あらゆる揚げ物にも対応可能です。コンパクト仕様なので小規模の飲食店で新たに設置スペースを確保することが難しい場合には大変おすすめです。

卓上形オートリフト式

コンビニ、ファーストフードなど

FLA-8TAは卓上形でありながら、自動でバスケットと上げ下げを行い、ボタン一つで揚げ物が出来上がります。揚げ物調理に不慣れな方でも失敗なく簡単に調理を行うことが出来る上に、自動で揚げあがるため他の作業を行うことも可能で作業効率も上がります。厨房スペースの少ないコンビニやファーストフード店では作業台の上に設置して使用できるため大変便利です。また三相200V電源を使用するため、火力も十分なので使い勝手も抜群ですよ。

卓上形ヒータースイングアップ式

居酒屋やファミリーレストランなど

FL-13TBヒータースイングアップ式はヒーターを上げることが可能なので、油槽を簡単綺麗にお掃除出来るタイプになります。揚げカスや油で汚れやすいフライヤーですが、清潔を保つことで常に美味しい揚げ物を調理出来る上に、維持費の面からも長く使うことが出来ます。容量も11~15ℓまで使用可能なので、小型では物足りないがスタンド形の設置が難しいといった既存店に導入する際におすすめです。

スタンド形ヒータースイングアップ式

ホテルや旅館、給食施設など

こちらはスタンド形(据置型)のヒータースイングアップ式フライヤーになります。設置スペースは必要になりますがお手入れが簡単でたくさんの揚げ物調理にも対応が可能なタイプになります。ガス仕様の設置が難しい場合でも、ガスと同様の火力が出る三相200V電源なので美味しく揚げ物が出来ますし、扱いが簡単なのでどなたにも調理をお願いしやすい厨房づくりが出来ます。
また電気フライヤーは厨房内が暑くなりにくい点も嬉しいところではないでしょうか。FL-15Bは幅350×奥行590×高さ800㎜と非常にスリムなので設置もしやすいですよ。たくさん揚げ物を行う飲食店で電気フライヤーを選択するのであれば、FL-20Bは幅が450㎜と少し大きくなりますが容量17~23とたくさん調理出来るためおすすめです。

ホシザキガスフライヤー

揚げ物メインで提供する飲食店、ホテルや旅館、給食施設、食堂など

ホシザキのガスフライヤーでは側面加熱方式を採用しており、浸管がないため油槽を綺麗に簡単に掃除が可能です。また熱源が油槽の横にあるため、底がコールドストーンとなり底に揚げカスがたまり上に浮遊してくることがありません。ですので一度の油を綺麗に保ち、長く使用することが出来るため経済的です。温度設定や洗浄モードなどが備わっているため操作性やお手入れも楽で、電気フライヤーに劣らず使い勝手も抜群です。

ホシザキのガスフライヤーは現在2種類がメインになります。
FL-18A-GAは幅450×奥行598×高さ800mmとコンパクトサイズでありながら油量は標準18ℓのため、厨房が狭い飲食店でも導入がしやすいかと思います。大きいタイプのFL-27A-GAは幅650×奥行598×高さ800mmのサイズと設置スペースが必要になりますが、油量が標準27ℓと大容量です。揚げ物を多く取り扱う居酒屋やとんかつ店、串カツ店をはじめホテルや旅館、食堂、病院や保育所の給食施設といった大量調理を行う業種にも大変おすすめですよ。通常ガスを使用すると室温が上がりますが、ホシザキのガスフライヤーは涼厨仕様になっているため、室内温度の上昇が少なくまた火傷の心配も減りますので厨房環境を向上してくれる優れものです。

いかかでしょうか。
業務用フライヤーは、調理初心者にはハードルの高い揚げ物調理も、フライヤーを導入することで安心かつ簡単に調理を実現してくれる厨房機器です。熱源や形状によっていくつか種類がありますので、選び方について確認をしてお店に最適な1台を購入してくださいね。